荒嶋
前回書ききれなかった部分、荒嶋について
鳥居があるとおり、ここには荒嶋神社なるものがあるらしい。
件のチリ地震津波により被害を受けた本浜地区の石碑をここに移し、弁天宮に合祀したことで昭和36年に創建されたそうだ。
その後この大鳥居が作られたが、東日本大震災により破損。神社へ至る階段も壊れたため、御神体は一度古峰神社へ遷座。それは平成26年の階段修復後に気座されたが、鳥居は長らく壊れたままであったという。
しかし漁民の声の高まりもあり、令和元年7月に募金を募って再建したそうだ。というわけで、この鳥居はかなり新しいのである。
階段は修復されたとあったが、道中は途中から自然の道になっている。すべて階段とは言ってませんよということか。キツネかタヌキの尻尾もチラッと見えた。
少々キツい勾配なので、お年寄りなどには大変そうだ。実際、鳥居をくぐってはみたが、すぐに引き返してきたカップルを後ほど見かけた。
休憩を挟みながら10分ほども歩くと、やがて神社らしく杉が何本か見えてきて。やがて社にたどり着く。道中がああなのだからそうだろうが、崩れてこそいないものの手入れはそれほどされていない様子。森の中に空けられた、小さなスペースにポツンと佇んでいる。
八大龍神、山神社などを祀っているという六石碑も近くにあった。
湾に浮かぶこんもりとした緑の塊。その前に建てられた朱の鳥居。少々体力は使うが、さほど広くもないので。
志津川を訪れた際は、ぜひ寄っていってほしい。