風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

ラストリゾート

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「志津川の海鮮はおいしいですよ!」

「志津川は行った? モアイがいるよモアイが」

なんて、床屋や萬画館の警備員に言われてしまえば、行くほかあるまい。

ほんとは松島や仙台方面へ戻りたかったが、そちらは以前行ったこともあるしいいだろう。

 

結果的には、来てみて正解だった。

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白波が見えぬ静かな沖に、優しく吹き抜ける磯くさい風。目立つ建造物のない、穏やか、という表現がよく似合う港が私を待っていてくれた。

日和も絶好で、ヘルメットを外すやいなや思わずにやけてしまう。

 

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まぁ、建物がない、というのは失礼にあたるのかもしれない。南三陸といえば、周知のとおり津波の被害を大きく被った場所だから。JR志津川駅も、現在は線路の通っていない形となっていた。

 

 

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それでも震災に負けじと復興事業は着々と進んでいるようで、こちらの『南三陸さんさん商店街』のように特産品を販売する施設が整ってきている。

 

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いただいたのはマグロ三色丼(1485円予算オーバー)。宮城米に載せられたメバチ&ビンチョウマグロとネギトロに、独自配合という醤油をかけていただく。肉厚で当たり前だが味も美味しいので、思わず一切れを2回に分けていただいた。

 

 

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噂のモアイ像。

南三陸とイースター島は、1960年のチリ地震津波で共に復興を目指した友好関係にあるという。

本来モアイ像は門外不出であるのだが、上のモアイ像は約17,000㎞もの距離を超えてはるばるやってきた本物である。下は横たわるモアイだとか。

モアイの意味は、ラパヌイ語で未来に生きる

 

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志津川湾は、暖流と寒流が混ざり合う潮目の海。冷たい海のマコンブと暖かい海のアラメの森が共に見られる珍しい場所だそうだ。

多種多様な生物が生きている貴重な場であることから、ラムサール条約湿地に2018年に登録された。

 

 

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港に佇む『荒島』。もちろん訪ねてきたが、それについては次の項でお話ししたい。

 

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進行海水浴場の『サンオーレそではま』。全長300mだから3(さん)0(おー)0(れ)。

規模は小さいが砂はフカフカで、思わず倒れ込んでしまった。

 

 

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一度こうしてどこかで、日向ぼっこをしたいとは旅をする前から考えていた。それが土手でも野原でもなく、まさか海辺で叶うとは。

時刻は11時。平日ということもあってか、周りには人っこ一人いない。

そりゃあ昼をすぎれば人も多くなるのだろうが。それでも、この砂浜に、この海に。見える世界に人間は私一人。聞こえるのは、カモメの声とわずかな潮騒。

ああ、いまだけは。この瞬間だけは。人類最後のラストリゾート。それを私一人で、満喫している気分である。

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