風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

ウィンドウショッピング

私が働くことになったヤマゲンは、QTホテルなる高級ホテルの一角。

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トライアルの日にご一緒させていただいたネル殿は、ワーホリの6ヶ月制限のためケアンズへ。私と、他2名の新人でバーをぶん回すことに。

慣れない酒の種類と、ギクシャクするチームワーク。それでも、バーテンダー経験者としてうまくアピールできたのか、すぐさま「Good job」と言っていただけるまでになり、上手いこと根ざすことができた。

 

 

そうこうしているうちに、学校は卒業。

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私の卒業日はハロウィンパーティーの日でもあり、授業そっちのけではしゃぎまくり。

謎の人生初胴上げまでされる始末。別れの曲の「count on me」が印象深い。

 

 

学校が終わってからは、バー以外にも同ホテル内で催されるパーティーの準備チームにも入れていただいた。


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ルーフトップバーで、ひたすらスカイウオッカのPRをしたり。


20231031_181229.jpg豪華絢爛なホールで、映画で見たようにシャンパンをボードに載せ運んだり。


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シーツを回収したり、ウェルカムスイーツを用意するルームサービスも経験したり。


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ホテルのスタッフルームはシャワー、食事付きで、食事事情も問題ない。


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アジアングロッセリーで納豆を買ってみたり。


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元クラスメートとも食事したし。


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ナベさんとも、よくホテルで遊んだ。


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野生生物とも仲良くしている。

 

先日は、我が部屋に現れた大ゴキブリとも死闘を繰り広げたしだいだ。

 


新しい経験。新しい人間関係。安定し始めた収入………。

 

 

 

うむ。

 

 

 

 

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つまらなく、なってきた………。

 

 

いや、もちろん良い事なのだ。明日生きられるか怯えながら寝ていた、渡豪直後に比べれば。メチャクチャ良い。

良いのだが、その落差もとい昇差が激しすぎて。あの頃のハングリー精神というか、刺激が足りない。

それが、長期間筆を取らなかった理由でもある………。(要するに書くほどのことがなかった。)

 

 

どっか…どっか行きたい。

こんな時は、旅心を思い出すため未知の場所へ出かけるに限る。

 

…とはいえ、マップを開いてみても、面白そうなところはあれど、どれも全て電車やバスでは行きづらいところにある。海や都市はけっこう見た。山でも行きたいのだが…。

 

「ハァ~バイクでもあればな~~~。」

日本に居た頃と違って、今は足がない。翼がない。レッドブルも飲んでない。

 

ロケットⅢがこちらにあれば…とも考えたが、輸送費がかかるうえに、あの日本で東奔西走させた身を、こちらでまた酷使していいものだろうかとも思う。

 

いっそこっちで何か買っちゃえたらいいけどなぁ…なんて、寝転びながらオーストラリアのバイク相場を調べ始めたところで、指を止める。

 

 

「そうだっ。」

 

 

~~

 

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バスに乗り、やってきましたのはNerang(ネラング)。

 

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ブリスベンへ行く際、電車の乗り場としても利用した町だ。今回は、駅ではなくパシフィックモーターウェイ(日本でいうところの高速道路)沿いに降りる。

 

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サーファーズ周りと違い、こちらは完全な車社会。店と店の間隔がだだっ広く、暑さのせいもあるだろうが歩行者が少ない。セールやリースに出されている建物も多く、田舎のかほりがすごい。

 

 

10分も歩けば、目当ての一角が見えてきた。

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「おお、ハーレーハーレー!」

 

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「日野もある!」

 

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どんな縁があるのかはわからないが、ここLawrence Dr(ローレンスドライブ)沿いには、多くの車関連、とりわけバイクショップが軒を連ねているのだ。

近くのバイクショップを検索したところ、この密集地帯を発見。せっかくだからウィンドウショッピングでもと、はるばるやって来た訳だ。

 

 

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バイク用品店。SHARKAGVなど、日本ではちょっぴりマイナーなヘルメットブランドらが主役を張っている。もちろんアライやショーエイも陳列されているが、さすが天下の日本二大ブランド。10万円以上のものもめずらしくない。

…ハイブランドなのはいいことだが、もう少しエントリーユーザー向けの価格帯があれば、他ブランドに刺されることもなかったろうに…とは、日本に居た頃からの私の談。

 

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「システムヘルメットが好きなんだー」なんて店員と話していたら、オススメされた『LS2 Valiant』。聞いたことないメーカーだな…と手に取ってみると。ビックリ。チンガードが後頭部までクルッと回転し、ジェットヘルメットとしても違和感ないスタイルに大変形する代物だった。

日本で見られるシステムヘルメットは、チンガードが前頭部までしか上がらないから、そのまま走るのは、見てくれ的にも安全的にもよろしくないんだよねぇ。

日本の規制に適合しないからか、はたまた私が業界を離れている間に、ニューカマーが出てきたのか。いやはやいずれにせよ、海外で用品店を回るのも、悪くない。

大幅値下げで3万弱と悪くない金額だったが、物欲を抑えて次へ。

 

 

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スズキとトライアンフのお店へ。

たしか今年のはじめごろに日本で発売となった、『V-Strom1050DE』もちゃんと陳列されている。新型がこちらでも見られるのは、嬉しい。

私が業界に居た頃はかわいい250㏄しかなかった(旧型はデカいのもあったが)のに、Vストロームも見ない間に躍進したもんだ。

 

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GASGASののぼりなんて、日本じゃマイナーでなかなか見られんぞ。

 

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トライアンフといえば、もちろんこの子も。ロケットⅢあらため、現代風にロケット3。

こいつでオーストラリアの広大な大地をカッ飛ばせたら爽快なんだろうが、同じ系列のに乗るのもなぁ。

 

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日本じゃ見たことがない、トライアンフの防水バッグが地味に欲しかった。

 

 

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別店舗に並んでいた、『braaap』というオーストラリアブランドのバイクたち。イギリスの『MUTT MOTORCYCLES』社のようなクールなデザインが目を引くが、250㏄のもので価格はわずか約30万………。怪しすぎる。

後に調べたところ、やはりあまり良くない噂の立つメーカーだった。

 

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ヤマハ店。YZF兄弟たち。

日本では、車検の有無や免許区分といった関係上、排気量が主に

125/250/400/650/1000㏄~の数値に設定された車両が多いが、国が変われば法律も変わる。

こちらでは、日本でいうところの250cc300cc650cc700cc…といった具合に、微妙に排気量が変化されたモデルが並んでいるのが面白い。ちなみにオーストラリアでは、バイクに原付や普通、大型といった免許区分はない。

 

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カワサキ店。

何故かロイヤルエンフィールドがやたら置いてある印象。ヤマハ店はヤマハだけだったが、ほとんどのショップは、掲げている看板以外の車両も取り扱っているようだった。中古車だろう。

現存する世界最古のモーターサイクルブランド(途中何度か潰れたが)といわれるロイヤルエンフィールドも、私が業界を離れてからやたらと新モデルを出しているようで。

見た目は好きなブランドだけに、試乗できなかったのが歯がゆい。

 

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ドゥカティ…は日本でもよく見られるとして、ハスクバーナがある!

反面、オーストリアのKTMブランドはあまり見られない。オーストラリアと名前似てるのにね。

 

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ヒョースンのアクイラ。クルーザー好きとして、ウズウズするデザインをしている。乗りて―。

韓国のブランド、安かろう悪かろうなラインナップということで、日本ではあまり奮わなかった印象だが。こちらではどうなのだろうか。

まぁ中身はわからんとして、この赤はイイ。

 

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この赤もイイ。

アメリカのヴィクトリーモーターサイクル。初めて見たかも。

Vツインの空冷フィンの造形が良いなぁ。本当に空冷なのだろうか、それとも飾りか。

どんなエンジン音なのだろうか。こっちの店舗では、エンジンかけてもらえないのかなぁ。

 

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450㏄のオフロードとしてはめずらしい、灯火類付きで公道走行可能なCRF450L。日本じゃニッチで店頭では見られなかったが、こちらにはけっこうある。

 

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ホンダ店にて、私が兼ねてより増車するならコレ!と考えていた、CRF250RALLYを発見!! …と思ったが、こちらではCRF300RALLYらしい。

雑誌のために広報車を借りていた頃、オフも遊べ、遠出にも耐えうる剛柔一体の乗りやすさに、心を鷲掴みにされたもんである。

「これいくらするんですー?」と興味本位に聞いてみると、110万ぐらいとのこと。たけー。

まぁ日本でも80万超えてたと思うし、海外ならそんぐらいか。

 

「シート高高いけど大丈夫? 日本では何乗ってたの?」と言われる。「トライアンフのロケットⅢ乗ってた」と答えると、「Okay Okay」と言われたけどほんとにわかってんのかこの店員。

なめんなよー。たしかにラリーはシート高が高いが、現行モデルはローダウンされたものがスタンダードと聞いている。たしか、初心者用バイクとして太鼓判を押されていた、ヤマハのセロー250と同数値だ。

「シート高確認してもいい?」とことわって、車両を起こし、またがってみる。

ほら、このとお……り……?

 

両足が着かない。

(日本のまたがった時は、両足のつま先が着くぐらいだったよな……まさか!)

「ね?高いでしょう?」と言われながら、サンキューと伝え降車する。

…いや、両足が着かないのは、問題ないのだ。編集部に居た頃は、1290アドベンチャーやらなにやら、規格外クラスのものに無理矢理乗らされ鍛えられたから、この程度の軽量モデル、片足が着けば問題ない。

それよりも驚いたのは、

(排気量だけじゃなくて、フレームも若干違うのか…?)

エンジンだけじゃない。シート高はじめ、細かいところが日本と違うのだ。

 

まぁ…。考えてみれば、外国向けだ。シート高が高くなっているのも、無理はない。

無理はないのだが…。あの時のフィット感をまた味わえると思っていただけに、ちと残念。

 

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「いやー選択肢がなくなって、かえって視野が広くなりましたね。」

ラリーに突っぱねられたのは残念だが、いろいろなバイクを見物できた。もちろん、買う余裕なんてまだないが。このオーストラリア。どのバイクにまたがったとしても、それぞれ面白いストーリーを描けそうだ。


ネラング駅まで歩き、バス停へ。

 

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デコレーションをしたバスと運転手に和みながら、帰る。世間はもうクリスマスだ。

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