風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

南風

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初めての買い物。

ちゃんとできたもんね。

 

 

今日こそは海に辿り着く。

 

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Sundale Bridge方面は昨日行ったので、今日はカレッジストリートからぐぐっと南へ。トーマスドライブという三角州(のようなもの)を渡る道から、サーファーズパラダイスビーチを目指す。

 

 

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三角州へ渡る橋。川沿いはボートが停められる富豪たちのものである。

 

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トーマスドライブ沿いはお店が多い。日本食屋もあったのが印象的。働き始めるまで、どんなものかはお預けである。

ここから、もう高層ビル群が見えてくる。

 

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二つめの橋。三角州から、浜の街中へ。

 

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高い。高いうえ、複雑。そんなタワーがいくつも連なる。

ほとんどが居住用なのだろうか。どこか、オフィスらしい造形は見当たらない気がする。

それとも、オフィスビルはカッチリとした真四角、というのは、日本人ならではの感覚なのだろうか。

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交差点や、トラムの線路を横切っていく。日曜なうえ、観光街ということもあってツーリストが多い。

余談だが、歩行者用信号こそ赤になってしまうのが早いハード設計だが、信号のない交差点では、恐ろしいほど歩行者優先が徹底されている。昨日から歩き回っているが、渡ろうとしていると止まってくれない車を見たことがない。

ここに来てようやく、歩行者を遮って出庫する車に出会ったが、前を歩いていたおじさんがすぐに文句を言って、車を蹴とばす仕草をしていた。それで、反対から歩いてくる見ず知らずの男性と軽くひでえもんだぜ!みたいなことを言い合っているほどである。

 

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三角州から渡って、20分もかかっていないだろうか。海が見えてくる。

 

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ようやっと、辿り着きました。

ここがサーファーズパラダイス。ゴールドコーストの浜。黄金と称される浜である。

 

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景色が霞むところまで続く、輝く砂浜。雄大すぎて、どう画角に収めればこれが伝わるのかわからない。

ただ、そうなんだろうな。どうやっても画角に収めきれないから、実際に見ないとわからない景色があるんだろうな。函館で見た夜景を思い出した。

 

 

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陽は暖かく、風は清涼。ベタつくこともなく、じつに良い心地。しかも砂は鳴き砂。

ああ、やっぱり海はいい。目に映る規模や、空気感こそ違うが。目の前の青は、今までと変わらない青だ。

旅に出て初めての海というと、千葉の蓮沼を思い出す。あちらと比べると、だいぶ名高いが。

名高いからこそ、人が多くて、ちょっぴり落ち着かない。日曜だしなぁ。水着の方も多いから、シャッターを切るのに気をつかう。


 

人が多いからこそ、妙に孤独感が強い。仕方ないからカモメみたいなのと遊ぼう。

理解できない言語が飛び交っていて、そこに混ざれないんだなという寂しさというか。

もちろん、ここが日本で、言語がわかっていたとしても、馴れ馴れしく会話に混じることなど一切ないのだが。

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もしかして話すことになったとしても。言葉を交えることが決してできない。その事実は、周りを歩く者が、人というより、違う生き物であるようで、疎外感がすごい。

ああ、早く英語話せるようにならねばな。

そんなことを考えつつ、ひたすら浜沿いを北上。

 

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メインビーチという地にさしかかったあたりで、内陸に戻る。

「次来たときは、会話できる日になりますよーに。」

 

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メインビーチを抜け、


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先日渡れなかったSundale Bridgeへ。

 

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このあたりは、2021年に整備されたばかりらしい。…と、看板をがんばって読み解いた。

 

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じんじんしてきた足を橋のふもとで休ませていたら、風は寒さを教えてくれる。もうそろ帰る時間かな。

明日は学校初日だし。帰ろ。


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初日が賑やかだったために、寂しさも感じられる散歩だったが。初日が異常だったのである。

本来であれば、この感覚こそが旅の醍醐味。異国に来たばかりならば、なおさら味わっておくべき旅の味なのだ。

 

 

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ボートはないが、内陸の住宅地は一軒一軒の面積がデカい。

自分もいつか、こんなとこ住めるんだろーか。

そのための第一歩が、英語を話すことだと考えれば。

なんだかワクワクしてきながら、帰路についたのであった。

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