竹島
12月20日
昨日行けなかった、竹島まで行ってみる。
竹島は、平安時代に国司として派遣された藤原俊成が整備した地であるらしく、琵琶湖にある三大弁財天が一つ、竹生島から勧請がされ八百富神社が建立されているとのことだ。
岸から約400m離れた島までは橋が架かっているのだが、その上は三河湾を渡るとんでもなく強い風が吹き抜けている。周りの観光客の声をかき消すほどのビュウビュウという音が、脳裏に焼き付いてしまいそうだ。
竹島に上陸すると、島が風をさえぎってくれるおかげでスッと音は止む。
浅瀬の水が美しい。島の植物はさながらブラキストン線を越えたかの如く、対岸とは全く違う生態系を育んでいるらしい。
橋で渡る島に神社がある…という構図は、志津川の荒島とまったく同じである。あとは、宮崎で遠くから眺めた青島か。
だがこちらは荒島とは違い、しっかりと石段が整備されている。
向こうに難癖をつけるわけではないが、境内も整っていて大きなものだ。
なんと100円納めれば毎月御祈祷していただけるとのことなので、御記帳に名前を書かせていただいた。
これで毎月弁財天様のご加護が。お得だぁ…。
八百富神社の裏手にある八大龍神社にも参拝し、厄除けを願う。
さらにその裏手には、島の裏側へ降りられる遊歩道が設けられていた。
島の海側の先端・竜神岬。
目の前にあるのは三河大島、その奥で霞んでいるのが渥美半島である。渥美の先端、伊良湖岬にも行ってみたかったのだが…。今の状態じゃ、無理かな。
ロケットⅢの調子もそうだが、いかんせん寒くなりすぎている。
こうして島の風上側に来ると、瞬く間に体温が奪われていってしまう。
もはや”寒い”という感覚さえ失われ、ただただ”冷たい”としか思うことができない状態。カメラをまともに握ることもできないぐらい手も凍えてきたので、島の外周を周ってそそくさと橋を戻ったのだった。