風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

雪紅葉

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「うわーーーーーーーー積もったな!」

2泊の予約を入れておいてよかった。

 

ベランダへ出てみると、キンとした空気が身を切り裂くとともに、フワフワと舞う雪が次々と服にくっついてくる。

ロケットⅢで走る、なんて考えると絶望的な状況だが、そうでなければ少し心躍る光景だ。

今まで住んでいたいわきでも相模原でも、ここまでの雪景色はあまり見たことがなかったからなぁ。

 

こういう機会もあまりないし、ちょっと散歩してみるか。

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管理人さんに教えていただいた、裏の紅葉谷なる場所までちょっと出てみよう。

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ほんとうにすぐそばに雪山があるんだよなぁ…。

霧で全容が見えないだけに、壮大に見える。

 

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宿から一分も歩けば、紅葉谷の南詰が見えてきた。

もうこの季節なんで散っているんじゃと思ったが、まだまだ紅葉は残っているようだ。雪とのコントラストが美しい。

 

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道は細く距離も短いが、用水路沿いの遊歩道はなかなか趣きがある。

地元の人にとっては、わざわざこんな日に来なくてもいつでも散歩できる場所で、遠方の人にとっては、わざわざ寒い日に来るほどでもない…そんな規模。

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だから、歩いているのは私一人だけ。葉や枝が重みに耐えかね雪を下ろす音だけが、辺りに響いていた。

 

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良い散歩だ。

覚悟していたとおりブーツの穴から水気が入って靴下はビショビショになるが、それを差し置いても心安らぐ空気が吸えた。

 

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ここは百人一首の一つ、奥山に 紅葉踏み分け―が詠われた地であるらしい。

ここ水沢(すいざわ)は江戸時代において菰野(こもの)藩に属しており、当時は藩主がよく巡視を兼ねて楓谷に遊山したそうだ。9代藩主の土方義苗が自然保護に尽力し、1809年にもみじ谷と名付けたそう。

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また管理人さんの話によると、室町時代この辺りには33ものお寺があったのだが、信長によって焼き討ちに遭ったのだという。

それから逃れる際に持ち出した財宝が、この山のどこかに埋められたそうだが…。未だに見つかっていないのだという。

 

谷から上がって、茶畑の上へ。

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おお、おお。画角に収まり切らないほどの絶景だ。

すっかり白一色になってしまった茶葉たちとは対照に、海の方は晴れているようである。

「ほんと、ピンポイントで雪が降るとこに来ちゃったな…。」

苦笑してしまうが、そうしながらもカメラを構えてしまうほどには、悪い気分ではない。

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茶畑の間を気が済むまで歩き回ってから、宿に戻ることにした。

 

 

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ダイヤモンドダストが眩しい。

道も幸い、凍結してはいないようだ。明日の出立時刻には、マシになっていると信じよう。

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