風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

奈良観光① 春日大社

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「ロケットさんはここで休んでてくれ。」

本来であれば今日もロケットⅢで移動する予定だったが、この調子なのでホテルにお預け。

奈良駅より、バスで奈良公園へと向かう。今日も今日とて、ごくごく普通の観光旅だ。

 

 

バスの窓から街並みを覗いていると、人工物がバリバリある街道でも鹿が闊歩していることに驚く。道路には、いくつもの鹿飛び出し注意といった旨の看板が突っ立てられていた。

なるほど1,000年以上前から鹿が居付いていたというのも、納得させられる。世界でもここだけという鹿と人が同じ道を歩く光景は、やはり初めて来た身にとっては馴染みづらいものであった。

 

破石(わりいし)町でバスを降り、徒歩モードへ。

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この辺りには春日大社の神官たちが多く住んでいたらしく、今もその屋敷がいくつか残っている。

その神官たちが使っていたという禰宜(ねぎ)の道を使い、春日大社へ。そのまま北上し、奈良公園、東大寺と巡るのが今日のルートだ。

 

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志賀直哉の旧居を曲がり、ちょいと進めば。

 

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すぐに、森とした世界に飲み込まれる。

原生林の中を歩く禰宜の道は下、中、上の三つが存在しているが、今回はささやきの小径とも呼ばれる下の道を行くことにする。

「ほほう…夜間の通行は控えるように、ですか…。」

歩道のすぐ脇には手つかずの自然が広がっており、その境目には入山禁止の立て札が立っている。

そういえば聞いたことがあるな、春日山の原始林は神域だから、人が立ち入ることが許されない禁足地である、と…。

 

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枯葉の落ちる音が聞こえるほど、静か。野生生物もいるだろうが、これなら草を分けた音で気付けそうである。

 

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むしろ生き物よりも、その異様な静けさこそがなんだか恐ろしく感じられた。

高所でもないのに貼りつく空気はじんわりと冷たく、ふと立ち止まると、息が白くなっていることに気付く。

長い道なんだろうかと歩を早め始めると、すぐに駐車場らしきものが見えてきた。長いのか短いのか。なんだか不思議な道であった。

 

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長のように佇む枯れ木を横に進み、春日大社の境内へ進入。

 

 

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これが春日大社かぁ…。

参道の規模はでかいが、茨城の鹿嶋神社のように懇切丁寧に整備されているようではない。石灯篭が規則正しいようにも、バラバラなようにも並べられている様は、大山神社を彷彿とさせた。

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ただここは今までの神社と違い、鹿がいる。厳島にも数頭はいたが、ここにはかなりの数が。

人慣れしているので近づいても逃げられることはないが、なんだぁこいつは?といった視線を向けられてしまう。ほっといてくれ。

 

 

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春日大社へ向かう前に、摂社である若宮神社へお参り。

御祭神の若宮様というのは春日大社の御子神様らしい。関白・藤原忠通が、鳥羽上皇の要請により社会安寧のため創建した。

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付近には金運に由緒のある金龍神社や、夫婦円満を担う夫婦大国社などいくつかの末社が鎮座されており、十五社巡りなる参拝も行なわれているそうだ。

そこまで時間を割く予定もないため、いくつかのみ参拝させていただき春日大社東門へ引き返す。

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門の先は、こんな感じ。

うん、正直拍子抜け、といった感じであろう。

もちろん奥に御本殿もあるのだが、そちらへは特別参拝の受付―つまり初穂料を払わないと入れないらしい。

仕方がないので、立ち入りできるところでお参り。御朱印をいただいて、境内を出ていった。

 

 

来るときは禰宜の道経由だったので、参道の脇から合流するような形となってしまったが、出るときはちゃんと参道を通ろう…。

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と思ったのだがかなり長い。ので、これまた途中で脇道に流れて人が多くなりそうな参道を脱出する。

 

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間もなくして、私のイメージにあるような平坦とした奈良公園が見えてきた。

こっちにも鹿はいるんだろうか…。

三脚の準備は……って、あ。

「春日大社の御朱印受付に置いてきちゃったやんけ。」

また長~い参道を、往復するハメになったのであった。

 

 

 

                                          続く

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