風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

なると

1120

 

徳島の海側で見れるもの…といえば、やはり渦潮だろう。

 

国道28号から小鳴門海峡を渡り、鳴門公園へ。

IMG_0233_20201120160008c3b.jpg

大鳴門橋は……曇りのようだな。

深夜から今朝方にかけて降っていた雨は、まだ四国の空を去っていないようだ。

ややウェットになった路面に注意しつつ、鳴門公園へ到着する。

IMG_0242.jpg

「…エスカレーター有料なのね…。」

二輪車ですら駐車料を取られるし、この辺りの整備費とやらは逼迫しているようである。

 

IMG_0252.jpg

しょおがないので、歩きで鳴門山展望台へ。

観光地だからと馬鹿にしていたが、けっこう勾配と石段の数がキツい。冬装備だというのに最近は暖かいものだから、汗をかきがちだ。

 

 

 

到着。

IMG_0271.jpg

おお…。

曇り空の海峡というのも、なかなか緊張感があっていい。

朝だからか登りがキツいからか、辺りに他の観光客はいない。

 

IMG_0278.jpg

代わりにトンビだかタカだかが、宙を旋回していた。

淡路島を経由すると、本州-四国間で海上を通過する距離が短く済むことから、鳥たちの渡りのルートとしてよく利用されているらしい。

香川方面は、晴れているようだ。

 

 

IMG_0301.jpg

山を下り、今度は大鳴門橋の下段を渡れる遊歩道『渦の道』へ。

IMG_0309.jpg

通行料として510円取られたが……まぁこちらは整備費として、納得できるというものだ。

 

IMG_0310_20201120160508932.jpg

規則正しく並べられた、鉄骨の集合体が美しい。

彼らの合間に作られた、直線の遊歩道を歩いていく。もちろん横に目をやれば、荒波巻き起こる鳴門海峡が目前に広がる。

IMG_0319_20201120160101746.jpg

あれは飛島ってやつだろうか。

良く晴れてきて、日差しが通路に差し込んできたせいでまた汗が湧き出てくる。

 

IMG_0320.jpg

進んでいくと、なだらかな海面がある一点を越えた途端、ごうごうとうねりを上げ始めているのが見える。これが鳴門の海流か。

 

鳴門海峡は幅約1,340mの狭い海峡で、それぞれの岸から近いところに裸島、中瀬という岩礁がある。その中間の海底はV字に深く落ち込んでおり、それらの地形が潮の干満にともなう海流と合わせて、直径最大20mにも及ぶ渦潮を発生させるそうだ。

その規模は世界最大級。イタリアのメッシーナ海峡、アメリカのセイモア海峡とならんで、世界3大潮流の一つに数えられている。三大○○ってなんでもあるもんだね。

 

ちょうど渦潮の起こる真上あたりにある、展望室に到着。

IMG_0345.jpg

高所お約束のコレ。

昔は全然怖くなかったけど、歳が歳だけにさすがにヒヤッとくるね…。

 

 

さて、時刻は940分で、大潮。十分渦潮が見られる時間のハズだ。目を丸くして探してみる。

IMG_0360_20201120160123bca.jpg

「………どこだ……?」

そもそも、想像しているものと実際のものは、けっこう違うのではなかろうか。グルングルンきれいに渦を巻いている姿は、空想なんじゃ…。

半ば諦めがちになりながら視線を下ろすと、おっ。

 

IMG_0364.jpg

あれか? あれなのか!?

写真じゃわかりづらいだろうが、ちょうど色が碧になっているあたりで、白波が急激に弧を描いては消えていくのを発見する。

「むう…たしかに想像ほどのインパクトはないが…!」

ここまで複雑な潮流を見られるのも、ここぐらいだろう。実際、こんな海の顔は初めて見た。

“鳴門”の名の由来となった、轟々と響く海鳴りが耳に残る。

 

「金を払った甲斐はあったな。」

このまま淡路島まで…といきたいところだが、引き返して大毛島へ戻る。

 

とはいえ、もう行きたいところもないもんなぁ…どうしたものか。

ダラダラと過ごして金を無駄遣いするよりかは、さっさと次に進んだほうがいいんじゃなかろうか。五日滞在ルールとか、言っていられる余裕もなくなってきたし。

IMG_0369.jpg

香川の海は、とてつもなく晴れ渡っている…。

 

 

 

うん、ごめん! 徳島

IMG_0385.jpg

のんびりと山を散策できる季節にでも、また遊びに来るよ。

鳴門スカイラインを通り、香川への県境へ向かうのであった。