風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

水鳥は何処へ

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手賀沼、到着。

 

「手賀沼と印旛沼は、沼の汚さランキングワースト1,2だったんですよね~!」

と緑の森博物館のスタッフが言っていたっけ。

 

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曇りのせいもあるとは思うが、たしかに綺麗とは…言えないのかもしれないな。

一応、晴れた日は水面が青く染まるのだと通りかかりのおばさまが教えてくれた。

 

 

 

「おっやってるじゃないの!」

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ほとりにある、同じくスタッフに教えていただいた『鳥の博物館』。正直ここも閉鎖中かと諦めていたが、付近では幸いまだ感染者が見つかっていないので、開館中とのことだった。

 

 

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館内には、春、夏、秋、冬それぞれの手賀沼に息づく野鳥たちの模型が展示されている。

春から夏にかけて北国で過ごした鳥たちが、冬にこちらへやってきて。夏、鳥たちはここで子育てをする。そして晩秋には、ここからさらに南へと旅立っていくのだそうだ。

東南アジアからツンドラまで行く者もいるらしい。スゲェ。

 

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期間限定の企画展示として、バンディング展が催されていた。

バンディング—鳥類標識調査とは、番号が付けられた足環を鳥に装着することで、渡りや寿命など、鳥の性質を個体から調査できる手段だ。

鳥の種類によって、足環の材質やサイズは異なっているとのこと。

 

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この3羽は、足環を付けられ放されたのち、死体となって発見されたものを標本としたものだそう。…なんというか、お努めご苦労さんです。

 

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海外で標識が発見されることもあるそう。それぞれ、宮城で標識されフィリピンで回収されたもの、北海道で標識されパプアニューギニアで回収されたもの。標識には連絡先が書いてあるので、こうして届けられることができる。

 

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今日見た一番大きな模型、オオハクチョウ。サハリンやシベリア中部まで飛ぶその生態…見習いたい。

 

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アメリカの革新的図鑑『アメリカの鳥類』を完成させたジョン・ジェームス・オーデュポン。

一度破産したそうだが、自らの画才を信じアメリカ各地を回りながら鳥の絵を描き続け、10年かけ図鑑を作ったそうだ。

…私も、破産しようが何しようが、己を信じて立ち向かっていいのだ。と勇気をもらった気がする。

 

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他にも鳥類の消化器官が見れたり、実際の羽を触れたりと。マニアックでおもしろいコーナーも用意されていた。

思いのほか子連れの客が多く、閉館前でも子供で賑わっていたのが印象的だ。

 

 

 

かつて手賀沼には、ガンやトキ、コウノトリ—空をおおう数万羽のカモの群れなど、豊かな自然が残る水鳥の宝庫だったとのこと。昭和30年ぐらいまでは、泳ぐことさえできたほどだそうだ。

しかしやがて多くの人が周囲に住みつき、住居類が発展するとともに、水質は劣化。かつて日本一汚れた沼と呼ばれるようにさえなってしまった。

 

もう一度、手賀沼やそこにすむ鳥たちをじっくり観察してみましょう。自然との新たなつきあい方が見つかるかもしれません。

 

 

この手賀沼が、かつての生命の輝き溢れる麗しい場に戻れるかどうか。

それは正直、私一人の力ではどうしようもないし、どうなるかもわからない。

 

ただ、私にできるのはこうして書くことだけだ。

 

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