風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

太陽の谷

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国道218で高千穂へ。

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五ヶ瀬川を遡上し、延岡の市街地から抜け出る。

この川が高千穂峡につながっているのだろうか…。

 

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走るのは狭い部類の国道。

標高が上がっていくからか、雨上がりの気温差からか風が強く、日陰に入ると息を呑む冷気が体を覆う。

落ち葉も風に踊らされて渦を巻き、もう、すっかり皆秋に入る準備をしていた。

 

 

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それにしても川が美しい。陽光をまんべんなく浴びて、それをキラキラと銀色に変えて目に返してくる。思わずちょくちょく立ち止まり、優雅な流れに見入ってしまった。

 

 

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寄り道。

こちらの天翔大橋はコンクリートアーチ橋としては日本一長いらしく、また五ヶ瀬川水面からの高さも日本一高いらしい。その高さたるやシーガイアのホテルオーシャン45と同じ高さ! …わからん。

 

緩いワインディングを味わうこと体感一時間、高千穂市街の看板が見えたため国道からそれる。

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道中は完全な田舎山道だったが、このあたりはけっこう町になっているようだ。

 

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ミニいろは坂のようなつづら折りを下り、例の高千穂峡へ到着。

駐車場から1分も歩かないところに、そのシンボルたる真名井の滝があった。

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ほーこれが…。

小ぶりだが、けっこうな勢いで水が噴出している。同時にボート客も目に入ったが、あれ間違って滝に打たれたりしないのかな。

 

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平日と言えど金曜、そして昼過ぎ。ボート客はけっこういるようで、時折それらが渋滞を起こしている様も見れる。

「あらあらあら……。」

3,000円?だか払ってアレでは、可哀そうというものである。

遊歩道を歩き、奥へ。

 

 

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高千穂というのはあの滝とその周りの川、モミジなどを楽しむとこかと思っていたが、この仙人の屏風岩のように岩石美を拝める場所でもあるようだ。ボートに乗らずとも楽しめそうで、安心する。

高千穂峡は阿蘇の火山活動によって流れ出た溶岩流が、五ヶ瀬川沿いに帯状に流れ、急激に冷却されてできた柱状節理の塊なのだそう。

そういえば国道をもう少し行けば、熊本の阿蘇に着くんだよな。懐かしい。

 

 

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見てよこの岩。うどんみたいだし。

色んな場所で色んな奇岩を見てきたが、何処へ行っても初めて見るものばかりで。本当に岩ってのは面白い奴らである。

 

 

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遊歩道は歩く気になれば谷上の高千穂神社まで続くそうなので、ひとまずあの石橋まで行ってみる。

 

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複雑な岩の道を、わちゃわちゃと白い流線を描きながら水が流れていく。

奇岩の並ぶ渓谷なら厳美渓など他にもあるが、こういうのが見れるのがここの特色なんだろうな。

 

石橋に到着

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「うおおすっげぇ…けど、まっぶしい!」

若干視界が開けたこともあり、川の輝きは先ほどの数倍に、陰陽のコントラストはより強烈なものとなって目を細めさせる。これ、露出をどう合わせたら綺麗に撮れるんだ……?

四苦八苦していると、目線の上からもチラホラと光の反射が気を引いてくるのに気付く。木の葉だ。

ああそうか。川ばっかり撮ろうとしてるからはかゆかないのかもな。

 

陽は平等にあまねくすべてを輝かせている。

 

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…やっぱ微妙だが、これから散ってしまう緑たちである。

労いの念を込めてシャッターを切り、手打ちとした。

 

 

 

~~

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まだ少し時間があるので、高千穂神社へ。

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ここは天岩戸伝説で有名な場所だったらしく、天照大神が引っ込んだ岩戸の前で踊った鈿女(うずめ)と、その岩戸を取り払った手力雄(たぢからお)を象ったモニュメントがそこかしこに見られる。

 

…ああ、だからここら辺は、陽光が強く感じるのかもな。

 

 

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何故だかわからないが、九州に入ってから神社の御由緒があまり理解できなくなってきた。どこ行ってもまだるっこい書きまわしなのは変わらないのだが…。

とりあえず代表的な縁の人は、源頼朝らしい…ん?

 

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書き損じてるやんけ!

 

 

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大きすぎない境内で、ほのぼのとした暖かみのある社殿。

旅の無事を祈願する。

……今まではビッグになれますように!とか可愛い恋人を!とかそういった類のものを祈願したときもあったが、ここ最近は旅の成就しか願えない。

…ここまできて、ギブアップしたくはないのだ。

 

 

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付近には頼朝が参拝させた秩父の畠山氏が植えた杉や、そのご縁かいつぞやの埼玉県知事が植えた杉、皇室と思しき人が植えた杉など、周囲のバカでかい杉が陳列されていた。

手前右のは夫婦杉というらしく、根っこが一つになっていて決して離れないのだと。

夫婦で手をつなぎ周りを3回周ると円満になるそうで、私の目の前でもその願掛けを行う夫婦が。あーーーーやっぱ恋愛祈願しといたほうがよかったか?

 

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こちらは畠山氏が植えたという杉。デッカ。画角に収まりきらんし。

 

 

 

御朱印を頂いて、延岡へ戻る。山の中は冷え込みそうだし、野宿するならまだ潮風の方がいい。

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行きと日の角度が変わったからか、川は海のような青色を映し出している。

これも陽の神がなせる御業なのか……。

 

天岩戸神社は寄れなかったが、ポカポカ陽気のご加護が私にもありますように。

祈願しながら、山を下りた。

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