風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

宮崎の山と海

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満開の桜島を背に、国道10号へ。

 

 

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標高を上げて山をいくつか越えれば、宮崎は都城(みやこのじょう)市へ到着だ。

そこそこビルの建つ市街地へ入るが、国道222へ折れるとすぐに一面田んぼ景色となる。

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「田舎だなぁ~~。」

小倉のガンダムバーで聞いた話によると、宮崎は福岡からのアクセスが悪いこともあり、九州でも田舎の部類なのだそうだ。

 

 

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飫肥(おび)街道へ入るとまた山道が続いていく。

人気も建物の気もない山道だがそこそこ車と行き会うのは、主要道路がこれぐらいだからだろうか。田舎だ。

 

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一瞬鹿児島に飛び出たりしながらも、国道222をひた走る。

山奥の道は寂しいなといつもなら思うのだが、何故だかこの道はそれを感じなかった。

急カーブはなく、道幅もしっかり確保されている。民家はたまに見つけられる程度だが、陽気もあってかほのぼのとした道だ。

 

 

 

25分後―

 

 

 

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「いや~~~~~田舎すぎるなっ。」

山間をどれだけ進もうが、次から次へと山が見えてくる。一応、海へ向かっている筈なのだが…。不安になってくる。

大抵こういう道は農産物直売所なんかがあったりするものだが、そういった施設も何もない。これが宮崎か…。

 

 

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やっと町が見えたかと思ったら、それも歴史を思わせる町並みだったりとパターンにはまらない面白さ。

飫肥城下を抜ければ、今度こそ日南の市街地へ出られた。

 

 

街に抜け出たと同時に、風当たりが強くなってくる。微かに潮の臭いもするか。

宮崎の海…ひいては九州と四国の間の海は、どんななのか。ワクワクしながらコーナーを抜けると、待っていたのは風にうねる紺碧の姿だった。

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……うん、キレイだ…。満足!

正直、心配だった。沖縄の海を見た後で、他の海を見て満足できるのか…と。

だが今日の…いや宮崎の海は碧と群青のグラデーションたっぷりと映し出しており、シーズン最後と思われるサーファーたちをゆらゆらと揺らしている。

これだけ波が大きいのは、風のおかげか、そういう地形だからなのか。元気のいい海は玄界灘ぐらいでしか見ていなかったので、物珍しさでわき見運転しがちになる。

風が強く煽られることもあり、気持ちよさに全てを委ねないよう運転に神経を使う。

 

 

今まで、海の様子が違うのなんて、その日の天気とか、風の動向によるもので、○○地方の海なんて言い方は、気のせいなんだろうと思っていた。

だが沖縄に続いてここを目の当たりにしている今、やはり地域によって何らかの差異は確実にあるんだろうと知らしめられる。

宮崎の場合、美しい碧、うねる波。そしてもう一つ、外せない特徴があった。

 

 

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それがこれ、『波食棚』…いわゆる鬼の洗濯板ってやつである。

これが海岸線を走っている途中、至る所で目につく。目が泳ぐこと必至だ。

波食棚は、砂と泥が堆積してできた層に波が打ち寄せられ続けることによって、浸食に強い砂岩と浸食に弱い泥岩とで凸凹を生み出して出来上がるものらしい。

学者からすれば世界各地で見られる基本的な岩石海岸の地形なのだそうだ(そういえば禄剛崎で見たかも)が、

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ここまで大規模なものは宮崎ぐらい…といってもいいのではなかろうか。初めて見たこんなの。

上で転んだだけで、かなり痛そうな岩。こんなのでゴリゴリとおろされたら、二度と立っては歩けないだろう。

…もし子供ができたら言い聞かせようかな、悪いことしてっと鬼の洗濯板でゴリゴリおろされっぞ!って。

 


これが見られるんなら、高千穂方面から来なくて正解だったかもな…。

いや、そっちはそっちで面白かったんだろう。多分、どこから行ってもどこに行っても、来てよかったって思えるのだ、旅は。


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沖縄からけっこう北上してきたつもりであるが、ここにもまだ南国風の樹木はびっしりと生えている。こういう雰囲気は好きだから嬉しいのだが、同時にあとどれだけ見ていられるだろうか…という寂しさもある。

まぁ、なくなったらなくなったで別の面白いもんがあるだろう。

 

まだまだ日本には奇妙奇怪な知らないことが多くある。もうすぐ消化試合か…なんて呆けていた私を、ガツンと目覚めさせてくれた宮崎1日目なのであった。

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