風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

最南端へ ―②雄川の滝―

前回より

 

 

「なげぇな…。」

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地図を見ればわかることだが、大隅半島、やっぱりデカい。

走れども走れども、水平線の向こうにはまだ大陸の陰が見える。

 

時間があるからそれはいいのだが、見渡す限り平凡な住宅地と店の連続…、少々飽きてしまうというものである。

 

 

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鹿屋の町で県道68に折れてみたら荒平天神なるものは見られたが、なんかなぁ…。

こういうの、雨晴とか恋路海岸で見たし…。

 

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けっこういい岩壁と海なんだが、生月の岩壁、沖縄の海に比べたらやっぱり………と思ってしまう。

知っちゃうって恐いね。

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しょうがないから、薩摩半島の開聞岳をいつ追い越せるか…なんてことを考えながら走ることにした。

 

 

~~

ありがたく「佐多岬まで40㎞」なんて看板が見えてきた辺りで、同時に気になる看板を見つける。

「←雄川の滝」

写真付きの観光案内板だ。その写真に収められた滝が、けっこう綺麗そう。

よっしゃ、行ってみますか。

国道269から県道562へ折れる。

 

 

 

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少し田んぼ道を進むと、村道…?と思われる名無し道へ導かれる。

オイオイ大丈夫か? この雰囲気……。まぁいけるところまで、いってみるか。

 

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いけるところまで、

 

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行ってみる…。

 

うん、ごめん恐いわ。

道は車1台が通れるほどで、人気はなく草は深い。しかしながら対向車はけっこう来るので、道を譲りながらまぁ、あれが通れるなら…と勇気を振り絞って進んでいく。

舗装されていなければ絶対に帰っていた。

 

 

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10分ほど走って、駐車場に到着。なんでここだけ砂利なんだ。

案の定観光客の車は多く、駐車整理の係員までいた。人の気に晒されホッとする。

件の雄川の滝へは、徒歩で行くようだ。

 

「すみません、よければその荷物、見てましょうか? 滝まで徒歩20分でして、けっこう上り下りありますよ。」

と係員の方。

20分か…、上り下りといったって、あの年配やあの子供も戻ってくるんだから…。

「いえ、大丈夫です。」

金華山よりはマシだろう。

それにバックパックには三脚とかカメラベルトとか付いているから、中々手放せないのよね。

 

 

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遊歩道は橋の下をくぐる谷底を行くルートで、横を見れば灰色の岩壁と深緑で目を楽しませることができる。

 

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まぁたしかにキツいっちゃキツいアップダウンはあるが、それを踏み越え進んでいけば。

 

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美しい竹林や、

 

 

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碧い清流を眺めることができる。

「おお…」

これは沖縄では見られなかった青だな。大隅の真骨頂は、こうした山の中にあるのかもしれない。

 

 

~~

目を楽しませながら歩いていけば、20分なんてあっという間だった。ついにお目当てを拝める時が来る。

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「おお~~~~~!!

まさに秘境か。

 

細い滝が、一本、二本、三本……と岩肌から流れ落ち、その水は岩陰で碧く輝いている。手前には星型の白浜があり、下手に〇〇の聖地なんて書かれている場所よりもよっぽど神秘的な場所に思える。

 

うわぁ、来てよかったぁ……。

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キモを冷やしながら来た甲斐は、十分にあった。いいなぁ、ここ……。

暫く眺めていたくなる。…が、

「…っといけないいけない。今日はまだ、倒さねばならない奴がいるのだ。」

 

 

再び細道を引き返し、本土最南端を目指す。

 

                                          続く

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