風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

おかえりの…

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タコ部屋の点灯と、少々の寒気で目が覚める。

そういえば今日の鹿児島は雨予報だったか……。

 

そういえば、北海道から青森へ戻った時も雨に晒された記憶がある。

なんなんだ本土、お前は。暫くほったらかしにしてた彼女か。いや知らんけど。

スパ銭でも探しとくか…?

 

 

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鹿児島が近づいてくる。どうやらそこまで酷くはなさそうだ。

小雨程度のようだし、桜島近くまで走ってしまおう。


車両甲板から出て、おかえりの雨をロケットⅢともども全身で浴びる。

暫くのほほんとした旅をしていたからな、目覚ましにはちょうどいいだろう。

 

 

 

薩摩半島から大隅半島へ向けて、グルリと鹿児島湾を走る。土砂降りでこそないが、そこそこ速度域が早い海沿いを走るのは身が引き締まる思いだった。

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辛うじて見える桜島も、あまり眺めている余裕はない。

 

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晴れていれば湾のどこからでも見えるであろう桜島も、鹿児島市街を離れ姶良、隼人方面へと近づくにつれたちまち見えなくなってしまった。

垂水に入ったあたりで、やや雨足が強くなる。

 

1時間は走ったと思うんだが。まだ着かないんだろうか?

この桜島を囲む海岸線は、北海道に居たころからどのぐらい長いんだろうと気になっていた。最北端へ着いたあの時から、最南端へ向かう道程をぼんやりとシミュレーションしていたからだ。

北海道に比べりゃみみっちい道だとその時は結論付けたが、なるほど長い。

雨による殺風景のせいで、余計に長い。

 

時たま信号にひっかかると、クラッチレバーを握ろうとする指が痺れていることに気付く。

思えば服装は指抜きグローブにインナーなしと、沖縄装備そのまま。寒さに打ち震える訳である。

「…これからは、寒さとの闘いになるんだなぁ……。」

望むところだ。夏同様いなしてやる。

 

 

 

~~

なんとか桜島を臨む道の駅『たれみず湯っ足り館』へたどり着いた。

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雨は小ぶりになっていたが、桜島は未だ霧隠れのままである。

 

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訪れて知ったが、ここは日本国旗日の丸発祥の地なのだそうだ。

黒船などが舞い込む国交盛んとなる時代、島津家28代当主・島津斉彬が、日本の船と外国の船を区別できるよう、白地に赤い印を掲げるよう幕府に提案したのである。

いつも国旗を見るたびに思うのだが、日の丸は本当に描きやすい印で助かる。斉彬さん、よくやった!

 

 

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ここは温泉が出る地らしいので、もう今日はそこに浸かって寝ようと思う。

温泉開館までの間、足湯に浸かって厚い霧を眺めた。

 

北海道から続いた急降下も、もう終わり。

ここからはまた、北上の一途だな。

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