風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

群龍

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さすがに私も学習していた。

 

………コロナについてな。

 

検索をかけてみると、『さきたま古墳』の博物館はやはりコロナウイルス対策のため閉館中らしい。

あの教科書に載っていた剣を見られないのでは、無駄足ではないが行ってもな……。という感じなので、営業中である『聖天宮』へ向かうことにした。

 

 

行田から南下。吹上、鴻巣、吉見、そして坂戸へ。

このあたり一帯は広範囲にわたって田畑が広がっており、かなり見晴らしがいい。ときたま富士山なども顔を覗かせるほど好天だったこともあり、速度を4060/mに抑えてのんびりとクルージングを楽しむ。

 

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先日、東嶋さんが「この一帯は風が強い。だから吹上なんて地名もある」と仰っていたとおり、強烈な風が止むことなく吹きつけるのが少々こたえた。

 

 

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道中、遠方にポツポツとピンク色が見えたので寄ってみた。開花時期の早い桜として有名な、河津桜だ。

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ここは『すみよし河津桜』という花見スポットらしい。葉になっているわけでもなく、すぼんでいるわけでもなく。良い見ごろに初花見をすることができた。

 

 

 

河津桜から、畑を抱えた民家の間を縫うように進んでいく。ほんとにこんなとこに豪華絢爛な宮があるのか?と思った直後。見つけた。

のどかな風景を切り裂くように佇む、黄金の屋根を。

 

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入場前から、圧倒されてしまう。美しく切り取られた石柱。黄金の瓦。極彩色で、精美に飾られた龍たち。門の時点で眼福といった具合だ。

 

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ここ聖天宮は、中国台湾の道教のお宮らしい。本尊は日々の道徳を重んじ、善行に報いる『三清道祖』さま。開祖は康國典大法師さまとのこと。

 

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なんでも康國典大法師さんは、不治の大病を三清道祖さまのおかげで完治されたのをきっかけに、感謝とほかの人にもご利益があるようにとの願いを込めて、お宮建造を決意。肝心のその建造地は、ここに建てろとお告げがあった日本の坂戸になったとのことだ。

台湾の宮大工たちが、15年かけて建造、平成7年に開廟したそうだ。私と同い年だな。

 

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台湾は『観音山』で取れる5mもの一本岩を、まるごと使って掘りぬいた双龍柱。ほんとに石を削ったのかと疑うほど細かい造詣だ

 

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本殿の天井にある螺旋状の構造物は、なんと1万点以上もの木材を、釘を使わず組み合わせて作り上げたものらしい

 

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客庁には実際に座れる中国の椅子とテーブルがあり、異国情緒気分。また、あちらの国のおみくじや祈祷の仕方もちゃんと解説されており、実際に体験もできる

 

 

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九龍網

「ここには五千頭の龍がいるんですよ。装飾、彫刻、絵、絨毯…いたるところに龍がいます。」

とガイドさん。

中国において、龍は神の使いの中では最も力が強い生き物であり、なかでも五爪の龍は最強なのだそう。皇帝の時代には爪の数は厳格に制限されており、無許可で龍を用いると死罪になるほどだったとか。

 

その神聖な龍を五千頭も住まわせるのだから、そうとう力のある宮なのだろう。ありがたやありがたや。

感謝の気持ちなのか気合を入れるためかはわからないが、通備劈掛拳の套路を正面で行わせていただいた。

まつめん

 

 

 

…ただ、個人的には龍ってたくさんいるイメージじゃなかったなぁ。

群れる龍たちもかなり神々しいけれど、やっぱり個人的には…

 

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一人、翔け昇っていく孤高の龍のようになりたいな

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