風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

島の星山

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特徴的な石組のトンネルを抜けながら、ひたすら国道9号を南下する。

 

石見銀山は駐車場から龍源寺間歩までメチャクチャ歩くし、幽霊も出るらしい…。

だからそれを見送ったのはいいとしても、あんまり立ち寄りたい場所がないなぁ…。

まぁ良い天気だからいっかなんてひたすらアクセルを回し続け、江津(ごうつ)市に入り江の川を渡った時。

 

「…ん?」

目の端にちょっとおかしなものが見えた。あれは…。

 

 

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あんじゃねぇか。興味をそそられる場所がよぉ。

山の上に、謎の★マーク。ありゃ一体なんだ? 宇宙人と交信する場所か? 日本政府までアメリカみたいなことをやってんのか…。よし、行ってみよう。

 

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江の川近く、甍(いらか)街道なる古い町並みを眺めつつ、山へ舵を切る。

ここ江津本町は江戸時代、交易や舟運の要所として大盛銀山の次に賑わった街だったそうだ。この川岸には北前船や廻船問屋の持船が着いていたんだと。

 

通りすがりのクロスカブ乗りのおじさんに「今、江津駅のあたりではA1グランプリっていうカートレースがやってるから、ちょっと賑わってるよ」との情報をいただく。

が、コロナの影響で観戦はできないとのことなので山へ急ぐ。

 

 

 

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「島の星山…っていうのか……。」

なんともメルヘンな地名が名づけられている。国道から登山道へ分岐すると、パッタリと車の列は途切れた。


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段々と近づくにつれ、その巨大な★の異様さも肌で感じるほどになってくる。どうやら★は空き地の中に草地で作られているようだ。辺りには私一人というのも、なんだかちょっと薄気味が悪い。

 

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ちなみにここは有名な万葉歌人・柿本人麻呂ゆかりの地でもあるらしい。通りすがりの高角山公園には、彼と彼の妻の依羅娘子の銅像が建っていた。

人麻呂は晩年、石見の国の役人として角の里にやってきて、その自然を愛し詠って過ごしたのだという。

 

 

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頂上付近まで上れるのかとひたすら走り続けたが、途中からロケットⅢにはキツい道になったのでやむなく引き返す。

 

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少し戻って、『島の星山椿の里』へ入ってみる。

ここは有志達が若者たちに自然と触れ合う場を設けたいと、世界中の椿を集めて造った公園なのだそう。

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山の端くれにある公園にしては、見事といえる。

 

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急斜面を上っていくと、慈母観音が。後ろに見える電波塔はなんだ、宇宙人との交信用か?

 

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椿で形作られる公園は段々、薄気味悪い感じへ。

 

 

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そのトンネルを進んでいくと、隕石落下跡池なる看板が。

…なるほど、そういうことだったのか。

 

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池にはなっていないが、ちょうどここに隕石が落ちたということである。

つまりは、隕石が落ちた場所であるから、と関連付けた地名にし、★マークまで作った、ということなのだろう。

 

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上にある冷昌寺には、その隕石が保管されている隕石大明神なる他に類を見ないものがあった。

 

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「これが……。」

ひ〇子まんじゅうみたいなちょっとおかしな形で、どこか荘厳感はない。が、その奇妙な形がまた不気味。

触っていいよとでも言うかのように格子には小さい穴が空いていたので、恐る恐る触れてみた。

……フワフワしている。どうやら、表面は若干苔むしているようだ。

 

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歩いていけば、頂上まで行けそうである。が…

 

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宇宙人との交信所でないにしても、なんだかちょっと不気味だぞ? ここ…。

下の町で、おそらく祭り用に響いているスピーカーの声が、時折近くに人がいるように思えてなんだか嫌だ。

下りることにした。

 

 

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木々に遮られているが、一応ここから江津の町を一望することができる。椿の迷路のようになっている場所もあって、子供を連れてきたらちょっと喜びそうだ。

 

 

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振り返ってみる。やはりどこか圧迫感のある山だ。

ちなみに地図を見てみたところ、あの電波塔はどうやらNHKによるものだそうである。ちょっとロマンが崩れたな。

 

最近、灯りの少ない公園などで寝ているせいか、満天の星空が見られる機会が多い。が、まさか星を触れるとは思わなんだ。もっとPRすりゃいいのに…とも思ったが、なんだかあの薄ら怖い雰囲気がなくなるのも、またロマンが崩れそうである。

このままでいいだろう。なんでも江津は、東京から最も遠い町(恐らく公共交通機関を使って一番時間のかかる場所という意味)らしいし。人気ゼロで神秘的な場所があっても、いいだろう。

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