風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

中国地方

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国道9号線で海沿いに西へ向かう。

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鳥取の海もなかなかのものだ、天気は悪い。

 

サーファーなどを眺めながら順調に進んでいくと、道端に蘇鉄みたいなヤシみたいな、ハワイっぽい木が立ち始める。と同時に、はわい温泉だとかハワイ風土記館という看板が見え始める。

なんだなんだ? ハワイアンズ県民としてこれは見逃せんぞ。

 

標識に従って内陸側に入り込むと、大きな湖『東郷池』に差し掛かった。

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その湖畔公園にある、『ハワイ夢広場』。

うーん、ハワイ感は皆無なんだが…。と辺りを見渡すと、周辺の地図看板を発見する。それを見て合点がいった。

 

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あーなるほど、この一帯は羽合(はわい)っていうのね。それでハワイ、と…。

もしかしたら面白いものが見られるかもしれないと思い、湖を一望できる『出雲山』へ。

 

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「んー…、見たところ普通ですな…。」

のどかな湖畔である。奥で雲をかぶっているのが、大山か。

私が今立っているこの山は、出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)の娘、下照姫命(しもてるひめのみこと)がこの地に来て安産の指導をしている際、故郷を想って登り涙したりした場所なんだそう。そんな姿を哀れんだ住民は、ここを姫命の故郷である出雲山と名付けたんだそうだ。

そうそう、大国主命といえば、大黒様の名で親しまれる、因幡の白兎伝説の彼だ。

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地味に昨日はその伝説の地・白兎海岸で眠っていた。

 

 

山を下り、やや狭くキツいカーブの道に苦心しながら南側へ回ると。

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「中国あった………。」

え? え? ハワイじゃなく中国? どういうこっちゃ。

まぁ、でも。面白そうなので、この中国建築物『燕趙園(えんちょうえん)』に入園してみた。どうやら1番乗りのようである。

 

 

「おお、すげぇ…。」

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正直、こんな場所にひっそりとあるような所だから期待はしていなかったのだが、いい意味で裏切られた。

中国、中国である。中国の風光明媚な庭園まさしくそれじゃないか。

 

それもそのはず。この庭園は本場中国の素材を使い、本場中国の建築士が監督をして建てた、正真正銘の中国建築なのである。ロックハート城と同じ、モノホンだ。

なんでも鳥取は二十世紀梨を、中国の河北省は鴨梨(ヤーリー)を推しているということで対岸同士ということもあり、友好関係にあるのだそうだ。ここはその証として、4年の歳月をかけ平成77月に完成したのだそう。平成7年…てーと、埼玉の聖天宮と一緒じゃないか。

 

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日本庭園やブリティッシュガーデンと同じく、中国庭園もまた世界的に名のある概念である。この燕趙園は皇帝が権力を象徴するための皇帝園林方式が採られており、建物の瓦はすべて豪華絢爛な黄色の瑠璃瓦となっており、梁に施された2,000を超える彩画がすべて中国人彩画師が手がけているそう。

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入り口から反時計回りに周ると美しく見えるよう設計されているそうで、半分回ってようやく中心となる華夏堂の全容が見られる。

このあげようと思えばまず抑えるという本命を一旦隠す手法は浴楊先抑(よくようせんこう)というらしく、随所でそのサプライズを楽しめた。

 

 

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洞窟まで作られている。

 

 

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ちょうど本場中国の方が見せてくれる中国雑技ショーの時間だったので、それを鑑賞。写真撮影禁止だったが、皿回し、顔が一瞬で変わるアレ、コマ回しはどれも圧巻の一言で、朝ということもあり空いた劇場の中で「うおお」とか「すげー」とかいう言葉をこだまさせ続けてしまった。

 

 

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…なるほど、中国地方とは、そういうことだったんだな………。

(本来はそういうことではない。平安時代、この地方は政治の中心であった京都と外交の中心であった福岡は太宰府の間にあったので、中国地方という名前になった)

ハワイから一転したのには驚いたが。それも含めて、なかなか面白いぞ、鳥取

 

最近は中国が何かと世界で問題になっていて、同時に中国人に対するヘイトも高まっていたりするが。私はこういう建築好きだし、何より中華料理好きなんだよなぁ。というか中国武術学んでるし。

雑技を見せてくれた中国の人たちも、美じ…心優しい面持ちだった。

国の政治とか、戦略だとか難しいことはわからないけれど。中国人…いや全ての世界の人と語り合え、文化を鑑賞し合える今の状態は、ずっと続いてほしいなぁ。

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