風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

早起きは零人の得

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思惑どおり5時に起きて、テントの撤収を始める。

旅を始めてから、恐ろしいほど早起きになった。日が差す明るさに敏感になり、ちょうど6時には目が覚めるようになってしまった。

そんな私の、さらなる早起き。今日は、いつもとは違う予感がするぜ。

 

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県道4号から、山を越え国道178へ。余部(あまるべ)鉄橋をくぐりつつ、雨が降る前に鳥取を目指す。

 

山陰の兵庫から鳥取へ至る道は、途切れ途切れにつながる国道178と自動車専用道路と化した国道178、そしてそれらをつなぐ県道、鳥取に入ったら国道9道とが複雑に絡まり合い、非常にわかりづらい。

迷うたびに時間がないのにと気を揉みつつ、なんとか鳥取へ。

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鳥取に入ってすぐ県道319へ入ると、鳥取砂丘が近づいてくる。

道中でその片鱗が見られるのではと思ったが、残念ながら海岸沿いは木々で囲まれている。

駐車場に駐車しても、ビジターセンターが視線を遮っている。

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が、その目隠しがかえってワクワクした。鳥取砂丘は、これを登った先だ。

 

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周りに人は、極わずか。23人ほどしかいない。

しめた。誰もいない砂丘を撮れるぞ…!

 

 

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「ウオオ・・・!」

にやけた。

砂漠だぁ。

さすがに陸側には緑地があり、そちらへ目を向ければ異国情緒は薄れるのだが。海側は、まさに砂漠と呼べるにふさわしいものだった。

一番高い丘、馬の背に向けて歩を進める。

 

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うーん、写真じゃ伝えられない、このもどかしさ。

この丘、実際に見るとメチャクチャ高い。そして急である。

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幾つもの足跡が残っている。

上り坂に入り、足に荷重をかけるとたちまちそれが砂にめりこみ、やや下に下がる。大股で歩いても、少ししか進まない。けっこう、つかれる。

たかだか砂丘と油断していたが、汗の粒を流しながらエッホエッホと砂の山を登る。見渡す限り、人は無し。本当に冒険をしている気分だ。

 



 

頂上。

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すごい…。

稜線が続ていていく様はまさしくエジプトかどこかなのに、左を見れば海。日本だ。

変な気分である、思わず笑ってしまった。

 

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「あれはオアシスってやつなのかなぁ…。」

見渡せば、本当に人は私しかいないじゃあないか。あの鳥取砂丘に、私一人である。贅沢だ!

雨予報のせいもあるのだろうが、やはり730分着というのが功を奏したのだろう。

砂が音を吸収するのか、窪地に下りると辺りが静寂に包まれる。

それを大声で破ったりして、独りを楽しんだ。

 

 

駐車場に戻る道は、長い上り坂になっていてこれまたキツい。

汗を流しながら登っていると、先ほどの階段から次々と観光客が入ってくるのが見えた。

おお、グッドタイミング…。

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優越感に浸りつつ、誰もいない砂丘に別れを告げた。

 

 

休憩所の屋根に入ると、これまたちょうどよく雨が降り始める。

…にもかかわらず、その時間に訪れる観光客の多いこと多いこと。

「車の人らは、天気予報とかに気つかわないんだろうなぁ…。」

つねに天気に気を配るバイク旅は決して楽ではないが、今回ばかりはそれで良かったと思った。

旅慣れした旅人への、早寝早起きしたいい子への、いい褒美だったのだ、あの無人砂丘は。

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