風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

歴史息づく街①

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一晩寝かせて頂いた倶利伽羅は、源平合戦由来の地らしい。だが、全容はよくわからなかった。

火牛の計って何だろう…。火を括り付けた牛を突っ込ませたのかな。

 

看板によると、津幡町にはひまわり畑がある河北潟があるらしい。本日は金沢を散策する予定だったが、まだ早いので朝の運動がてら行ってみる。

 

 

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内灘方面には、滅茶苦茶だだっぴろい農業地帯が広がっていた。正直北海道も顔負けのスケールのデカさである。

農業用道路をゆったりと流しつつ、地図を確認しながら進んでいく…。

 

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「な、なんだと…。」

マジかよ。たしか8月中旬までが見ごろって書いてあったよな…?

いや待てよ、千葉で寄った佐倉のチューリップ畑も、コロナ対策のため泣く泣く全部刈り取っちゃったって聞いたし…。ここもそうなのだろうか。

 

残念に思いながらその場を後にする。

畑の奥、海側に見える内灘の市街地も気になったが、今日はロケットⅢを休ませる日。金沢駅西口の、無料駐車場に着地してバックパックを背負った。

 

 

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西口から東口に通り抜け振り返ると、金沢駅といえばというあのモニュメントが眼前に広がった。木造のそれも良いが、背後のトラスフレームに支えられた曲線のガラスも良い。

暑いが今日もいい天気だ、張り切って観光…いや見聞しよう。

ひとまず、金沢城址を目指してみる。

 

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金沢は用水の街という別称もあるらしく、市内には55本もの用水が流れているらしい。

この金沢駅通りに流れている水路は、犀川から取り入れた辰巳用水。なんでも兼六園、金沢城を経てこちらへ来ているのだとか。ほほう…。

ちなみに長野でも犀川沿いを通ったが、あちらとは別物である。

 

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金沢もまた、かつて城を中心に栄えた歴史ある街。一帯は二重の惣構(そうがまえ…堀や土居で固めた施設)で守りを固めていたらしく、ここに復元されているとおり升形もいくつか設置されていた。

 

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金沢城址公園手前にあった、黒門前緑地。

1995年まで金沢地方検察庁の敷地であったそう。またこの辺りは前田利家の四女、豪姫が長く住んでいた場所らしい。すごい名前の姫。

 

 

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公園の東口、黒門から入城すると、突然広大すぎる芝生が目に飛び込んできて唖然とする。

スケールがデカい…。これは、ちょっと見物に…というレベルでは済まなさそうだ。

奥に城壁が見えるので、そちらへ。

 

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守りの要という河北門。門がかなり堅牢に再現されている…。富嶽って感じだな。

門の先にはさらに広場…三の丸が広がって見える。まだまだ歩きそうだなと覚悟しながら門をくぐり、目を横に動かしてみると。

 

 

 

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「すっげぇ…。」

再現しすぎだろ。

めちゃくちゃデカいじゃないか…。

よく整えられた芝の上で、光を受け輝く白瓦が美しい。

 

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「ええ…。」

城壁に近づけば近づくほど、見れば見るほど、その行き届いた整備、美しさに感嘆としてしまう。

下を流れている水路は、先に述べた辰巳用水である。兼六園から逆サイフォンなる高度な技術で、ここまで引かれている。

 

金沢城は平山城で、本丸の標高は約60mと比較的低地にある城である。岐阜城見習え。

かつては加賀一向一揆衆の拠点とされていたが、信長の重臣・柴田勝家がそれを攻略。その指揮下にあった、佐久間盛政が初代城主になったそうだ。

その後前田利家が能登七尾から移り、城主に。以降江戸時代を通して、加賀藩前田家の居城だったらしい。

佐久間…。あれ、阿尾城にゆかりがあるのは佐々だったよな。紛らわしい。

 

 

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城下町との標高差約30mという立地が、なんだか親しみやすさを感じさせてくれる。偉ぶってないというか。

だからこそ市民に愛され、ここまで再現がなされているのだろうか。たいてい城址というと何もないか、天守や堀がとりあえず復元され、あとはただ公園…というイメージがあったが。

ここは、嬉しいことに視界のほとんどを歴史的建造物が埋めてくれる。道着を着て歩いていると、本当に往時の城中を歩いているように思えた。

 

 

「いろんな城址も見て来たんですよね。どうですか? 金沢城は。天守とかなくて、見劣りするでしょう。」

1時間ほど歩き回り休憩していると、ボランティアガイドのおばあさんが声をかけてくれた。

「いえいえ、とんでもない。今まで見てきた中で、一番復元が進んでいますよ。美事です。」

無料でガイドしてくれる人がいるというのも、やはり金沢の歴史が愛されているが故なのだろう。

 

歴史を重んじ、親しむ町、金沢。県庁所在地でありながら豪奢にしない…いい心意気じゃあないか。

 

                                          続く

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