風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

海風

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岩瀬浜、到着。

「うあああああああーーーーーーーーっ………! 暑い!!

分かってはいたのだ。気温的に言えば、どう考えても海より山の方が涼しい。だがそれでも、それでも人は、海の青さに涼を求めてしまうのである。

海に辿り着いた感動もそこそこに、暑さにうだらずにはいられなかった。


くそう…海で泳いでいるパリピたちが羨ましいなぁ………。

さすがに海水を浴びたら後処理が面倒なので、ライダーはライダーらしく海辺の風を浴びに奔走する。

 

岩瀬から県道1号を通り、東へ。…あまり海沿いを走らない道だな。

目の前にはバスが乱入してくるしで、涼を得るどころかバイクと私の熱はつのるばかりである。例の如くドラッグストアでアイスと水分を補給しながら進む。

道中で『ほたるいかミュージアム』などちょっと興味をそそられるものも見つけたが、ちょっと興味をそそられて入る料金ではないので見送る。が、結果としてそれが正解だった。

 

 

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うおおおおーーーーーーーーーーー

魚津に入ると『しんきろうロード』なる道に分岐でき、そちらを進むと、まさしく私の求めていた青色が手に届く位置に近づいてきた。

風も十分によく吹いている。暑いのに変わりないが、これはもう爽やかな暑さだ。

スタンディングして全身で風を浴びながら走っていると、小さな漁港が見えてくる。

 

 

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いやぁーーーー夏ですねぇっ!

 

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謎のモニュメント。『風の地平線』というらしい。宝くじの利益で作ったのだとか。

…もう少し役に立つものを作ればいいのに………。

 

 

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魚津は蜃気楼で有名な町らしく、回数にこそ差はあれど、1年のうちの決まった時期(春と冬)に確実にそれが観測できるのは、日本ではここから見る富山湾と琵琶湖ぐらいらしい。

蜃気楼とは温度が異なる空気の間で光が曲がり、風景が実際とは違う形に見える現象である。海の上に幻の街が見えたりする、あれだ。

複雑な気象条件の下でしか見れない現象だけに、この地でそれが確実に見られるというのはまさに僥倖、天の恵みといったところだろうか。なんでも江戸時代以前から、ここはその観光名所であるのだとか。

 

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おぉっ!? 向こうになんか、デコボコの影見えない? 俺にも蜃気楼見えたんじゃない!??

…と思ったが、よく見たらそれらは山。能登半島だ。海沿いにずうっと走っていて気付かなかったが、ここは日本海側ではなく西、能登半島側を向いているのである。

 

余談だが、グーグルマップで見ると何故かこの漁港には世界で最も美しい湾 富山だとか、魚津動物広場という地点名称が付いている。

モン・サン・ミッシェル湾とかサンフランシスコ湾も入っている『世界で最も美しい湾クラブ』なるものに加盟しているらしいから前者はわかるが、動物広場とは…? 人しかいないんだが。

 

 

 

 

 

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ここなら…バイクで走っていなくとも、海風が注ぎ込んでくる。

釣り人たちと肩を並べ、港で髪を揺らすひと時を。しばし、楽しんだ。

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