風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

焦り雨

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寒い。

暖冬だのなんだの騒いでいたのが納得できた、昨日の陽気などどこへやら。

 

「グランドシートないもんなぁ…」

雨が降っていることもあるのだろう、地面からの冷気を銀マットとシュラフでしのぎつつ、起きて寝返りを打っては寝てを繰り返す夜だった。

 

こんなとき、家の布団はあったかかったなぁ…なんて実感するのだろうかと諸君は思うかもしれまいが、このときの心持はただただ、寒い。そして寝たいの2点張りだった。

そこに住居への憧憬など抱く隙などなかった。

 

 

 

フライシートをパンパンと小気味良く雨粒が鳴らす中目を覚ますと、くしゃみを一つ。

目をこすって眠気を追い払うと、あらためて外気の寒さが身に染みた。

すがるようにしてキャンプバッグの中から電熱ウエアを取り出し、一息つく。

 

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…様子を見るに、外は小雨…という気分ではなさそうだ。雨だ。普通の雨。

こんな中バイクで移動するのは忍びないな…はてさてどうしましょうか。

 

前日の予報では夕方まで降るつもりだったなぁ。今日は1日中、テントに引きこもってしまうか?

昨日の晩は、ほとんど原稿を書くだけで時間が過ぎてしまった。だいたい、6時半から10時半くらいだっただろうか。時間をかけすぎである。しかも、かけた割には上手いものが書けてない…ひどい出来だったから腹が立つ。

1日目ゆえの焦り。夜にすべてまとめて書こうとしたが故の冗長な文…。言い訳をするとしたらそんなところだろうか。

 

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もっと上手く…というか、爽やかに文を書けるようになりたい。なにもテントの中だけじゃない、道すがら書きたいことがあれば、すぅっとペン(パソコン)を取ってその場をデスクにできるような。そんでもって、必要最低限の量と時間で、要点をさらさらと書き上げてしまえるような爽やかさが。

 

旅慣れしたら、そうなれるのだろうか。

旅立つ前は、今後に向けて英語などの勉強もテントでしたかったのだが。当分先の話になりそうだ。

 

 

話を戻して。その勉強だとかを、今日はテントに引きこもってやってしまおうか?

天気予報を見てみる。明日は晴れだ。ならばいっそ、明日意気揚々と…。

と思ったが、週末の予報をみて愕然とした。また、雨が降るようだ。

 

雨が降る度に止まっていては、埒が明かないような…。いやいや、気ままな長期旅だ。それでもいいんじゃないか。でも、埼玉には1週間しかいられないし……。

 

 

確実に、焦っていた。自由気ままな旅とは、笑わせてくれる。

「風の吹くまま気の向くままにかい!」と笑いかけてくれた、昨日のスポーツスター乗りが脳裏をよぎる。

 

私は昔から、ちょくちょく物事に怖気づいて。焦って。格好がつかない。なんとかしたい、私の昔からの悪癖だ。

 

風の吹くように。

そうなりたい。そうなれるのだろうか。

これから旅を続けていけば。これから旅を続けていけば。

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