風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

Japanese ONSEN!!

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草津にはバイク駐車場があるが、1300円かかるらしい。今日は散策、明日はゆっくり湯に浸かる魂胆だったし、そこまで徒歩10分ほどの距離なので、道の駅にバイクを置いて歩くことにした。

 

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とはいえ、この坂を上る復路は酷だろうが…。

後のことは考えないようにしてひたすら坂を下ると、段々と温泉饅頭を作る湯気が一つ二つと見えてくる。お土産屋に喫茶店、食事処…、やがて旅館なども現れて、ひと際急峻な坂を下ると…。

 

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さぁ、出ましたよ草津のメインストリート!

コロナに気を付けながら人だかりに近づけば…

 

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うおおおお! 見れましたよ湯畑! すごいぞ硫化水素の香り!!

 

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名前わかんないけどこの…、湯が流れるやつのなんと風情あることか!

 

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キレイな色だ草津! ほんとにコレ温泉なのか草津! 入りたいぞ草津~!

 

草津温泉。江戸時代には草津千軒江戸構えなんて言われていたほど温泉に恵まれた土地で、その源泉は100ヶ所余り。毎分36,000ℓ余りの温泉が湧出しているのだという。自噴泉としては日本一だ。

今日、草津という地が観光名所として存続しているのは、昔からの固定観念は不要、この休養地として絶好の場を、このまま廃れさせてはいけないと声を上げた岡本太郎氏の力もあるのだという。湯畑のデザインも、彼の手によるものだ。

 

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草津といえば冷水を使わず、高原の冷気によって源泉を冷やす湯もみが名物。こちらの『熱乃湯』ではそれを見物できるのだが、お金がかかるし今回は遠慮しといた。

 

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付近には足湯はもちろん、このような無料で入れる公衆浴場も多くあるのだが、残念だがコロナの影響でいくつかは区民しか利用できないようになっていた。

 

今回はせっかくなので、湯畑とともに名高い湧出地である『西の河原』へ向かう。大体の地形は、昨晩楽しみに地図を見ているうちに大体覚えていた。

 

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お店でごった返す小路を進む。一見歩行者専用に見えるが、車も通れるので注意が必要。逆に言えば、もしバイクで迷い込んでも大丈夫だってことだ。

 

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西の河原。源泉から下流へと温泉が湧いては流れてきており、その影響で石は白濁している。

栃木は那須にも同じような景色があったが、あちらほど地獄って感じはしない。むしろ人で賑わっていて、極楽だ。だから賽ではなく西なのだろうか。

 

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そこを上流までひたすら上っていくと、目的地『西の河原露天風呂』に到着する。

入湯料600円と、残念だがバックパック預かり量として100円を払い温浴施設へ入る。

 

例の如く写真は撮れなかったが、それはそれは、もう…。

THE 日本の温泉

って感じである。

景色は、四方を青々とした緑に囲まれ、上を青空が蓋をしている。まぁ言ってみれば面白くない景色なのだが、それを補って余りある、巨大な湯舟が目を楽しませてくれる。ここはこの解放感を愉しむ場所と見た。

25mプールはゆうに超えるかという広さの岩の浴槽に、薄緑にきらめく温泉がたぷんたぷんと波を揺らしている。外界との仕切りは、ヒノキだろうか…わからないが橙の天然木が美しく並べられ、不潔さはまったく、ない。

日本の、古くからの、伝統の、大衆浴場。ここに極まれり。

 

あくまでただの露天風呂なのでシャワーなどはなく、かけ湯のみを頭からかぶって入湯。

緑に揺れる湯舟に肩まで浸かり、「ああ・・・」と、ため息を漏らす。

たまらない。バックパックの重荷を支えていた腰椎が、肩甲骨が、湯の浮力で浮き上がり、重力から解き放たれる。疲れという疲れが、続々と体内から霧散していった。

止むことなく注ぎ込まれる源泉が巻き起こす香りもまた、心を安らげさせる。ああ…。

 

良い具合に体が火照ったら、淺湯に座り込んでみたり、湯舟外縁の岩場に寝っ転がったりして、夏の日差しと、深山を吹き抜ける風に体を委ねる。

 

「気持ちよすぎる…。」

時刻は12時を回っているが、日曜だし、昼飯は時間をずらしていいだろう。

この後は、明日入る予定の『大滝乃湯』方面とか、まだいろいろ散策してみたい気もあるが…。行くつもりだが………。

 

 

今日はもう、これ以上、筆を動かす気になれない。

再び道着に身を包んだのは、入湯からじつに2時間後のことだった。

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