風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

富岡守る男山

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「藤岡市に入ったときも看板で見たんですけどー、この笠の衣装ってなんなんですか?」

 

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藤岡市のイメージキャラクター・藤岡ゆかりん

 

「ああ、これはですね。藤岡は名前のとおり藤を見どころとした地域でして。それにちなんで、藤娘をモチーフにしたキャラクターを考案したんですよ。」

藤娘とは、大津絵やそれを元にした歌舞伎で描かれる娘のことである。

 

てっきりまた舞などが有名な地域かと思ったが…。藤は見ごろじゃあないしなぁ…。

 

 

と、国道254沿いに藤岡を抜けて富岡市へ。

富岡といえば世界遺産・富岡製糸場だ。正直地味に思えてしまうから今まで行かなかったが、この際だから見てみよう。

 

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30100円のバイク駐車場に停める。

北海道のように一回何円にしたほうが、ゆっくり見られて良さを知ってもらえると思うんだけどなぁ。

 

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城町通りを通り、富岡製糸場へ。さて入場料は…。

げ。大人1,000円?

 

 

「…じゃあ、いい………。」

 

よっぽど見たいところじゃないと英世さんを渡す気にはなれない。ましてや時間帯駐車場となると…。

消毒液を案内するスタッフの手をふいにし、その場を後にする。30分経っていないのに、駐車場はきっちりと100円を要求してきた。世界遺産め…!

 

 

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まぁ、事前に入場料を確認しなかった私が悪い。

ゲリラ的に雨まで降ってきたし、さてどうしようか………。

 

 

~~

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ここまでやってきたら、気になっていたあの山に行ってみよう。

 

 

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遠くを走っている時からデコボコと面白い形を見せびらかしてきて、「こっちへおいでよ」と私の気を引いてきた妙義山。

あの急峻な山を登る装備も元気もさすがにないので、麓の妙義神社を見物することにした。

 

 

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参道は時の長さを感じさせる石畳となっており、薄緑色の葉を抱える木々が日を遮ってくれる。きちんと手入れされているのか、赤赤とした総門を奥に見る景色はどこか中国のようだ。行ったことないけどさ。

 

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立石寺にも負けず劣らずの石段が立ちはだかる。奥のものは傾斜がややキツくなっており、バックパックに後ろを引かれないよう注意した。

 

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登り切ったところで出迎えてくれるのは、なんとも豪華絢爛な社殿。

風化をまったく感じさせない金の龍やら鳳凰やらといった装飾が眩しい。珍しい黒漆塗りというのもよくマッチしていて、華がありつつも、しっかりと中身も熟達させた逞しい男性の姿を彷彿とした。

 

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ふと視点を横へずらせば、こんな質素な景色も見られるあたりがなんともニクい。

キメるところはキメるが、質素な美しさも忘れず。かといって貧乏くささなんて微塵も感じられず…。カッコいい男の鑑だ。まさに、厳格な岩を見せつける妙義の神社だ。

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こんな頼れる漢に見守られている、富岡の町は幸せだなぁ。

 


おうい、おういと私を呼んだのは、今晩あたり私も見守ってくれるからなのかい。

「それじゃあ」と遠慮なく、今日は下にテントを張らせていただこう。

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