風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

新しい轍

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暖かな陽気を感じ、当別のとある公園で目覚める。

 

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久々に青空とおはようございますだ。

小蜘蛛の多さは厄介だったが、田園地帯の中、さわやかな風に吹かれながら出発の準備ができた。

 

 

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今日はまた札幌へ行く。通り過ぎるのではなくて、札幌に用があるのだ。

実は我が愛車ロケットⅢ、もう前輪の一部ではスリップサインが完全に浮き出てしまっている。

まだまだ使えそうな部分もあるのだが、不安に苛まれながら走るぐらいなら交換してしまった方がいいだろう。旭川に泊っている際、某二輪用品店経由で教えてもらったタイヤ屋にタイヤを注文しておいた。

 

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そこがここ、『リバーランドサービス』だ。

タイヤが安いの売り文句どおり、工賃込みでも約9万円(ロケットⅢのタイヤは特殊すぎるので、タイヤ代がけっこう高くこれでも安上がり)で済むのも大きかったが、周辺の二輪用品店では「ウチの機械じゃ難しいですね~…」と言われてしまうところ、快く引き受けてくれたのが大きかった。

 

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待ち時間の間、徳島から来たビューエルの年配ライダーと話し込む。

「アナタは運がいいよ、少し分けてほしいくらいですわ!」

なんでもエンジンオイル、タイヤ交換を各店舗に頼み込んだがひたすら断られ続け、1日中走り回った結果、ここに辿り着いたのだという。北海道はライダーの聖地と言われているが、そういった面では特にライダーに優しいわけではないらしい。

 

 

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マフラーを外すほどの大工事となりながらも、的確に構造をチェックしながら2名のメカニックがタイヤを交換してくれた。

さすがロケットⅢ。作業量が多く大変のようで、マスク越しに荒い息がときたま聞こえてきた。

 

「おっそろしいバイク作るもんだねぇ。」

と店主らしき人。

聞くに、バイクのタイヤ交換は全部引き受けるのがポリシーのようで、ロケットⅢもこの型ではないが前に取り扱ったことがあるのだという。

どう考えても採算が合わないだろうに、信念を曲げずに取り組んでくれる姿勢。なんというか、メカニックの鑑を見たような気がした。

 

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取り出されたタイヤ2本。

自分は、中々バッテリーを捨てられなかったりと、物に情が湧いてしまうタイプだ。

 

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「ありがとうぅ~お前ら~!」

11,181㎞、よく頑張ってくれた! この北の大地に眠ってくれ。

 

 

そして。

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METZELER ME880 MARATHON改め、ME888 MARATHON ULTRA!!

これから長旅だが、よろしく頼むぜ。

 

走り出すと、今までとは比較にならないほど路面の状況が手を通して伝わってくる。

道路のツブツブの一つ一つが感じられるようだ。札幌で道路が整備されているからか? いや、タイヤのおかげだろう。仮にも前から世代アップしたモデルなのだ。

 

 

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ピットから車両を出したところで、ちょうどよく雨が降ってくる。そろそろ、北海道という地に悪意を感じてきた。

余談だが7月からゴミ袋として使っているレジ袋も有料化し、向かい風は激しい。

せっかく札幌に寄ったので、前も寄った『味噌吟』で同じラーメンを食べる。スタッフが違っていたので、別段話などはなかった。

 

思えば、同じ場所をもう一度通るのはこの旅では初めてのことである。

故郷でもなんでもないのだが、私は行って来たぞと誇らしい気持ちになった。

 

 

明日は2りんかんでエンジンオイルの交換をしてもらう予定だが、「ロケットⅢは初めてなので…」との電話口の言葉が気になった。

明日は雨の予報でもあるし、はてさて、どうなることか。

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