風来記

侍モドキとバイクの放浪旅を綴ってます。

異邦の地

6月21

 

北海道。

…と地図を眺めてみても、あまりにも広すぎてどこをどう巡ろうか、皆目見当つかない。

とりあえず今日は、函館の街を流してみるか…。

 

ターミナル近くのセブンイレブンにて食料を買うと、出際に押しボタン開閉式の自動ドアに洗礼を受けた。

「そうだな、北国だものな…。」

…だが、本当の洗礼はそこからだった。

 

 

とりあえず市街地というなら駅前と、函館駅方面…有名な函館山付近へロケットⅢを走らせてみたのだが。

路面電車まわりは一車線なのか二車線なのかよくわからない道幅で、

港付近へ近づけばよくわからない一方通行群に悩まされ、

さらに函館山の麓はとんでもない急坂が点在している…しかも石畳。

「これが…、よそ者への洗礼か………。」

 

顔を空と同じ色にしながら悩んでいると、『緑の島』なる憩いの公園となった小島を発見。駐車してもよさそうなので、いつもどおりバイクを置いて徒歩で散策することにした。

 

 

 

…で、いざ歩き出してみると。

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青い海!

 

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美しい山!

 

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そして何よりそこそこの値段で旨い飯!!

 

 

「いいとこだなぁっ函館!」

やはり街中を車やバイクで散策しようなんてのが間違ってる。徒歩だ、街は徒歩であるかんと価値がわからん。

 

 

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港湾部には横浜のように赤レンガ倉庫が並んでいた。

そう、函館は1859年、長崎、横浜とともに日本最初の貿易港として開港した、欧米文化の波を強く受けてきた港。付近を歩き回ってみれば、異国情緒豊かな街並みが目に美味しい場所だ。

 

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とくにこういった急坂を登っていったあたりには、外国文化が色濃く残っていた。

 

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フランスの宣教師、メルメ・ド・カションの仮聖堂に起因する、『カトリック元町教会』。こちらも横浜の玉手、長崎の大浦らと並ぶ古い歴史を持つ。

 

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初代ロシア領事館の付属聖堂として建立された、『函館ハリストス正教会復活聖堂』。最初に日本で正教会を布教した人物、聖ニコライ氏にも縁のある場所なのだとか。

 

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アメリカ、ロシアに次いで3番目の領事館として、初代領事ホジソンさんが開設した旧イギリス領事館。中でカフェが楽しめるようになっている。

 

…とまぁこんな感じで、昔から多彩な国の影響を受けてきた場所だということがその場にいればすぐにわかる。ちなみに上に挙げた三つはどれも何度か火災で焼失してるらしい。どんだけ燃えるんだ。

 

 

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こちらは日本の旧北海道庁函館支庁庁舎。外国が建てたわけではないのだが、外観は洋物のソレである。建てられたのは明治42年ということなので、やはり早くから欧米文化が根ざしていたということなのだろう。

 

 

苦労した急坂や石畳の道路も、見返してみるといい型破りだなと思える。今まで見なかったこんな道は。

昔からの形にとらわれず、様々な文化を学んできた地ならではの、自由な発想なのだろうか。

その伸び伸びとした町風のおかげか、人々の笑顔も目立つ気がした。

…まぁこれは日曜で観光客が多いからだろうが。北海道の門戸、北海道の地を踏む者の第一歩目という称号は、伊達ではないということだろう。

 

それともこれは函館だけでなく、北海道だからなのか…。

ブラキストン線を超えれば、なるほど生態系は違う訳である。

 

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日差しは熱いが、沖からの冷たい風がときおり肌をなでてくれる。いい日和だ。

歩き旅もいいが、ここはやはりライダーらしく。

「さて、バイクに乗ってみますか。」

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