龍泉洞へ
6月15日
本日は龍泉洞へ向かう。
月曜朝、通勤渋滞気味の盛岡から国道455へ入ると、たちまち車の影を見なくなる。
まぁ、平日の朝っぱらから、盛岡から海方面へはるばる走る車も少ないだろう。
夏の瑞々しい葉っぱたちが、日光を浴びて発するこの時期特有の青臭い匂い。
シールドを上げると、昨日木々に降り注いだ雨粒が顔へと落ちてくる。
ランダム再生のインカムからは、『NNR breakdown』や『シーズンインザサン』が流れ出す。
ああ、学生時代の、夏休みを思い出す。
しばらく夏日和に浮かれながら走っていたが、標高が高くなるにつれ雲行きが若干怪しくなる。最近忘れかけていた肌寒さも感じてきた。
ところどころウェットになったままの路面に気を付けながら、工事用車両の跡をついていった。急こう配や急カーブがないのが幸いか。
岩洞湖レストハウス。
寒いのも当然だったようで、付近には”本州一極寒の地”なる立て札が掲げられていた。
岩洞湖はダムによってできた人造湖で、厚い氷が張り詰める時期はワカサギ釣りの名所となるそうだ。
“人造湖では日本屈指の美しさを誇る。”と書いてあったが、なぜかレストハウス付近からは木々が邪魔で湖を臨めなかった。
道の駅三田貝分校。
閉校されて校舎を利用した道の駅とのこと。
“あげパン”ののぼりに惹かれたが、きなこあげパンしかなかった。
きなこは好きじゃないんだよねぇ、残念。
廃校や廃屋を横目に見ながら進んでいくと、牛など家畜用の柵も時折見受けられる。
畜産業が生業の地域なんだろうか。
そんなこんなで山道を2時間ほど走ると、岩泉は龍泉洞の入り口が見えてきたのであった。
続く